【靴】手入れと詰め物で長持ちさせる楽な方法

靴は詰め物を入れておくだけでも長持ちします

詰め物で型崩れを防ぐことができるからです

丸めた紙を爪先に入れておくだけでも違います

かかと部分と「詰め物」の間に「割り箸」などを入れておくのがベスト

家にあるもので簡単にシューズキーパーの代用ができます

靴の型崩れを防ぐ方法

色んな靴

靴が型崩れしないためには同じ靴ばかり履かないことが一番。

毎日のように同じ靴を履いていると、歩き方のクセがついてしまうからです。

足に合う靴なら「同色」や「色違い」で何足か買っておくと交互に履けます。

ローテーションさせて履いて靴を休ませることが大事です。

特にロングブーツは中に湿気が残りやすいので、一日履いたら丸一日以上は休ませます。

筒状に丸めた紙などを入れて立てておくと、内側の湿気が取れ、型崩れしません。

【靴の詰め物に最適な紙と棒】



休ませている靴には詰め物を入れておくことが型崩れ予防のポイント。

靴の内部に残っている湿気が取れるため、変形したまま固まるのが防げます。

靴を買った時に付いている紙と棒は捨てずに取っておくと型崩れ予防に使えます。

丸めた「紙」と「割り箸」でも代用できます。

靴の爪先に紙を入れておくことで湿気が取れ、臭いの防止にもなります。

詰め物に湿気が残っていると逆効果。

いくつか用意しておき、しっかり乾燥させてから靴に入れます。

【靴の詰め物を布で手作り】



詰め物は「布」で手作りもできます。

爪先の形に切った布を袋状に縫い、詰め物を入れて口を閉じるだけ。

乾きやすい「麻布」を使い、中に「ドライハーブ」を詰めると臭い防止になります。

【革靴には木製シューズキーパー】



たまにしか履かないドレスアップ用の靴は特に型崩れさせたくありません。

革靴には、しっかりしたシューズキーパーを入れておくのがベスト。

木製シューズキーパーなら湿気を吸収するのでカビや臭いを抑えられます。

しっかり手入れをして、木製シューズキーパーを入れて収納するのがベストです。

【ブーツは中敷きで清潔を保つ】



ブーツには中敷きを敷いておき、できれば毎日でも取り替えます。

ナイロンストッキングやタイツを履いていると蒸れやすく、嫌な臭いがします。

外食で小上がりに上がった時など特に気になるものです。

あらかじめ「抗菌防臭効果のある中敷き」を敷いておくと安心。

ブーツを仕舞う時には、中敷きをブーツから出しておくと臭いや湿気が取れます。

通気性の良い麻と銀イオンを配合した綿を使用したインソールは、素足で履いても快適。

弾力性があり足のアーチにフィットします。

長時間でも足が疲れず、履き心地が良くなるというメリットもあります。

中敷きは安いものなので、数枚を用意して取り替えながら使うと清潔。

取り出した中敷きを洗うことができればより清潔です。

靴のお手入れポイント

靴磨きの道具

靴の手入れポイントは主に3つ。

  • 「表面」の汚れを落とす
  • 「内部」の湿気を取り除く
  • 「かかと」のすり減りを補修する

表面の汚れはシミになり、内部に残った湿気はカビや臭いの原因になります。

すり減った靴のかかとは目立ちます。

素材に合った手入れをして「表面の汚れ」を溜めなければシミになりません。

革靴が雨で濡れるとシミになりやすいので、タオルなどで水けを拭き取っておきます。

表面に防水スプレーを吹きかけておくのも効果的です。

靴の中に紙を詰めておけば「内部の湿気」は取れます。

収納する前に、水分を吸収した紙は取り出しておくことが大事です。


【すり減ったかかとの補修】

靴箱に並んだビジネスシューズ

毎日の通勤に履くビジネスシューズは「かかと」が減りやすいもの。

かかとの擦り減りがゴムの上まで達しないうちなら自分で補修できます。

簡単なのは、すり減った部分に塗って固めるだけの「補修剤」を使う方法です。

補修剤を塗る前に、すり減った部分の汚れはキレイに拭き取っておきます。

ヤスリやサンドペーパーで軽くこすっておくと補修剤がつきやすくなります。

かかとの側面にガムテープなどを張っておくと、補修剤がはみ出る失敗が防げます。

補修剤が乾いて固まったら、はみ出した部分をヤスリでこすって形を整えます。

擦り減ってしまったゴムの交換も案外と簡単です。

パンプスのヒールもゴムがすり減って金具がむき出しになりやすい部分。

早めに取り替えておくと、耳障りな金属音がしなくなります。

  1. 古いゴムをペンチやマイナスドライバーで外す
  2. ヒールの大きさに合わせてゴムを切る
  3. 木工用ボンドなどで仮止めする
  4. 小さな釘を打って固定する
  5. はみ出した部分はカッターなどで切る

靴のかかと修理グッズは100円ショップにも売っています。


【見落としがちな靴の中敷き】



小上がりや座敷で靴を脱いだ時には「中敷き」の汚れも目につきます。

靴の中まで綺麗だと、接待の時など好印象を与えます。

靴の手入れをする時に、中も拭いて汚れを取り除いておくだけでも違います。

汚れがひどくなる前に中敷きは交換してしまうのが簡単。

靴の修理店で中敷きを貼り直してもらうと新品のように蘇ります。

【靴が雨に濡れた時の手入れ法】

雨の日の歩道

特に「革」や「スエード」の靴は2~3足をローテーションで履きたいもの。

雨に濡れてしまったら完全に乾くのに3日くらいかかるからです。

ドライヤーを当てると革が硬くなるので「風通しの良い日陰」で自然乾燥させます。

本革やスエードは水気を吸いやすいので、「防水スプレー」が欠かせません。

水滴が表面に丸く浮いた状態なら、タオルで押さえるようにして吸い取ることができます。

決してこすらず、靴をタオルで包み込むようにして水気を吸わせるのがコツです。

新聞紙やペーパータオルなど「紙」を丸めて靴の中に入れて。

湿った紙は交換しながら乾かします。

靴の「素材別」お手入れ方法

黒い靴

靴は素材によって手入れ法が異なります。

革靴」や「布製スニーカー」の手入れは、どちらかといえば簡単。

スエードやヌバック」「エナメル」「ゴム」といった素材は扱いに注意が必要です。

素材の特徴に応じた手入れをしないと、かえってシミになったりします。

【スエード靴の手入れ法】



起毛した革は「靴ブラシ」で汚れを落とすのが基本。

スエード、ヌバック、ムートンなどが起毛した革です。

靴ブラシをかける時には3段階で。

  1. 上から下へブラシをかけて汚れを落とす
  2. 逆方向の下から上へブラシをかけて奥の汚れを掻き出す
  3. また上から下へブラシをかけて毛並みを整える

スエードは水を吸いやすく、濡れるとシミになる素材。

あらかじめ「防水スプレー」をかけておくとシミを防げます。

雨に濡れた時は早めに水気をタオルで吸い取るのが肝心。

濡れたまま日に当てると変色することがあります。

乾かす時には風通しの良い日陰に置くのがポイントです。

靴の内側の匂いを取る場合にも水拭きは避けたほうが無難。

「エタノール」を含ませたコットンで拭くとシミになりません。

●スエードの毛羽立ちを取る方法

スエードの靴は、つま先部分などが毛羽立ってしまいがち。

そんな時は「食器洗い用のスポンジ」の硬いほうで軽くこすります。

少しずつ毛羽を削り取ると目立なくなります。

けっして強くこすらず、そっと毛羽の部分だけ削るのがコツ。

最後に取れた毛羽部分を靴ブラシで払い落とします。

●白っぽくなってしまったスエードの靴を復活させる方法

スエードやヌバックは色褪せて白っぽくなりがち。

起毛革用の「補色リキッド」を使うと復活します。

白くなってしまった部分にポンポンと液を入れるようにして塗ります。

目立たなくなったら乾かし、再度リキッドを塗って乾かします。

この手順を2~3回くりかえすと、しっかり色が入って新品みたいに蘇ります。

補色リキッドはカラーバリエーションも豊富。

ブーツ、サンダル、スニーカー、様々なスエードに使えます。

古くなったお気に入りの靴も復活できて嬉しくなります。

●スエード、ヌバック、ムートンの違い

どれも動物の皮を起毛したものですが、使っている部分が異なります。

  • スエードは皮の「内側」を起毛させたもの
  • ヌバックは皮の「外側」を起毛させたもの
  • ムートンは「羊(mouton)の皮」を起毛させたもの

皮の内側を起毛させたスエードのほうが毛足が長く柔らかな手触り。

ヌバックは毛足が短く、なめらかな毛並みで艶があります。

スエードより長い毛並みのものは「ベロア」と呼ばれます。

【エナメル靴の手入れ法】



エナメルとは革に樹脂加工を施してある素材。

雨や水に強いため防水の必要はありません。

むしろ防水スプレーで変色や変形することがあります。

エナメルの靴は柔らかい布で「乾拭き」するのが基本。

乾燥によるひび割れを防ぐために「エナメル専用クリーム」を塗っておきます。

エナメルは乾燥に弱く、ひび割れしたり傷が付きやすい素材です。

表面のエナメル樹脂が取れると修復できません。

エナメル専用のクリームをしっかり塗っておき、乾燥しないよう注意が必要です。

【革靴の手入れ法】



革靴の手入れは、柔らかい布で「乾拭き」が基本。

水に濡れるとシミになりやすいからです。

表面の埃を取り除いたら「靴クリーム」を塗っておきます。

靴クリームが水をはじいて汚れを防ぎます。

縫い目やヒールなどにも塗っておきます。

革靴に傷がついた場合には、同色の靴クリームを塗り込むと補修できます。

同色の靴クリームがない場合には「クレヨン」で代用できます。

合皮の靴なら硬く絞った雑巾で拭いてもOK。

ひどい汚れがついたら丸洗いもできますが、水洗いすると表面が硬くなり劣化します。

汚れがひどくならないうちに拭き取っておくほうが長持ちします。

革製品の手入れ法はソファーや衣類などにも応用できます。

本革はカビやすいので手入れが肝心です。

【革】カビの手入れ法と長もちさせるメンテ法

【ゴム製ブーツの手入れ法】



ゴム製ブーツ、レインシューズ、ゴム長靴は水に強いので丸洗いができます。

ゴム製品は日に当てて乾かさないことが大切。

直射日光に弱く、紫外線や乾燥で白くなったり痛んでくるからです。

丸洗いする時には「食器用洗剤」を入れたバケツなどで。

柔らかな「スポンジ」を使って外側の汚れを落とします。

ブラシなどでゴシゴシ強くこすると劣化してしまいます。

水ですすいだら内側と外側の水分をタオルで拭き取り、逆さまにして乾かします。

中のほうが乾きにくい長靴は、物干しざおの両端にかけて干してもOK

日が落ちてからなら直射日光が当たりません。

【布製スニーカーの手入れ法】



布製の靴は1カ月に一度くらい定期的に洗剤で洗うと汚れが沁みつきません。

紐は外し、「食器洗剤」を入れたぬるま湯に20分くらい漬けておきます。

その後で靴用ブラシでこすると汚れが取れやすくなります。

洗剤分が残っていると黄ばむので、しっかりとすすぎます。

洗濯機ですすぎ、脱水をしてもOKです。

直射日光に当てると黄ばむので、日陰で風通しの良い場所に干します。

白いスニーカーは特に黄ばみが目立つので注意が必要です。

すすぎが完全で洗剤分が残っていなければ、日光で漂白されて真っ白になります。

物干しざおの両端に引っ掛けるのが簡単。

針金ハンガーの両端を上に折り曲げて掛けると乾きやすくなります。


シーズンオフになった靴の手入れ法

ムートンブーツ

冬しか履かない「ブーツ」、夏しか履かない「サンダル」は、収納前の手入れが大事。

汚れたまま仕舞うとカビが生えたり、シミが取れなくなったりします。

内側まで完全に乾かし、防水スプレーも乾いてから収納すると安心です。

ロングブーツは「靴箱の上」に置くのもポイント。

湿気は下のほうに溜まるからです。

シーズンオフの靴は、高い位置に置いたほうが乾燥させやすく、カビなども予防できます。

【ブーツの手入れ法】



ブーツの中が湿っていると、雑菌が増えやすく、嫌な臭いが残ります。

ブーツの内側は「エタノール」を含ませたコットンで拭くと清潔。

水や洗剤だと乾きにくいですが、エタノールなら早く乾きます。



ロングブーツの折り目やシワも「目立たなく」ならできます。

水で濡らしてから硬く絞った布で外側を拭き、ブーツキーパーを入れて乾かします。

ブーツキーパーがなければ、丸めた雑誌などでもOK。

特にムートンブーツは足首の部分の形がくずれやすいもの。

新聞紙などをぎっしり詰めておくと予防できます。

ブーツのサイズに合わせて幅を調節できるブーツキーパーがあると便利。

フックで吊り下げられ、通気口があるので、ブーツ内の湿気も逃がします。

きつすぎるブーツを少し広げることも可能です。

革のブーツなら伸びやすいので、履きやすくなります。

●アウトドア用ワークブーツの手入れ法

汚れや傷で痛みやすいのがキャンプや山登りで履くワークブーツ。

価格も高いので定期的にメンテナンスをして長持ちさせたいものです。

「靴ひも」を全て外し、紐がかかっていた部分も「靴ブラシ」でこすっておきます。

この部分は特に埃や汚れが貯まりやすい場所です。

ついでに靴紐も洗うか新品と取り換えると見違えます。

靴と靴底の「縫い目部分」にも汚れが溜まりやすいので、ブラシでかきだします。

歯ブラシなどを利用しても取れます。

汚れ落とし用の「靴クリーム」を布に沁み込ませ、ブーツ全体を拭きます。

こすらず革に馴染ませるように塗るのがコツ。

これだけでも革の光沢が出てきます。

革ブーツの艶出しにはミンクオイルを使うのが一般的。

けれど少しべたつきもあるので、普通の靴クリームでも構いません。

ミンクオイルより安くて同じくらい効果があるのが「ホースオイル」。

革製品全般に使えます。

長く履いているうちには深いシワもつきがち。

シワの部分を手で広げるようにして、シワに沿ってクリームを塗っていきます。

5分くらいおいて靴クリームが革に馴染んでから柔らかい布で乾拭きしておきます。

【サンダルの手入れ法】

白いサンダル

サンダルの「爪先部分」には皮脂汚れで指の後が残っています。

意外と目立つので、夏が終わり収納する時だけでも綺麗に拭き取っておきます。

サンダルの汚れ落としに使えるのが「住居用洗剤」。

マイペットなど「アルカリ性の洗剤」を布に吹き付けて拭くと取れます。

重曹もアルカリ性なので使えます。

自然素材や革を使ったサンダルは、革靴と同様に手入れをします。

水で濡らさないように「靴ブラシ」で汚れを落とすのが基本。

ブラシで落ちない汚れは食器洗剤など「中性洗剤」で落とします。

  1. 洗剤を水で薄めて布に含ませ、汚れを拭き取る
  2. 洗剤分が残らないよう硬く絞った雑巾で拭き取る

革のサンダルについた指跡は「革用クリーナー」を布につけて拭き取ります。

サンダルを収納する時にはストラップなどを外しておきます。

金具が使われいる部分がサビてサンダル本体に付いてしまうことがあるからです。

靴は身だしなみの重要なチェックポイント



「足元を見られる」という言葉があるように、靴は目につくものです。

例えばホテルやレストランでは客を靴で判断するといいます。

身だしなみが重要なビジネスシーンでは、靴に視線が集まるのが次の3つ。

  • お辞儀をした時
  • エレベーターや階段を上がる時
  • 座敷に上がった後

きちんと手入れのされた靴を履いているかどうかがチェックされています。

新品の靴より、履きなれた靴の方が、足に馴染んで歩きやすいのは確か。

だからこそ、きちんと手入れしておくことが大切です。

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